青森市内の某中学校で行われている「地域をPRするため」の手法を学ぶ授業にお招きいただきました。2年生の総合学習の取り組みとして実施されており、最終的には三内丸山遺跡のPR活動を修学旅行で東京に行ったタイミングで行うそうです。
ポスター広告と寸劇
今回は、PRするための具体的な手法を学んだ子どもたちが、あるお題に対してポスター広告もしくは寸劇にて創意工夫をこらし発表を行うものでした。
私の他にも3名の方がお招きされており、計4名がポスター広告班と寸劇班に分かれてそれぞれの教室に移動し発表を見させていただきました。
私は寸劇版の発表を見させていただきましたが、ポスター広告の班の発表も仕事柄とても気になるものではありました。
お題は「なんの変哲もない白いTシャツ」を売ること。
おこがましいと思いながらPR方法について助言をさせていただきました。助言をするまでもなく斬新かつ効果的なアイデアを繰り広げる寸劇を見せてもらったり、荒削りながらも中学生ならではの勢いで押し切るアイデアも面白く拝見させていただきました。
あなたなら、目の前にある白いTシャツをどうやって売りますか?
- 白という何もないからこその素材の良さをアピールする。
- 白をキャンバスにしてしまい装飾するために活用する。
- 白をTシャツとは別のものに模倣する。
- Tシャツという定義そのものを変えてしまう。
- 素材をそのままにキャッチーなコピーでムーブメントを作ってしまう。
…などなど。しっかり学んだ子どもたちの発表は逆に大きな学びになります。
回想「男はつらいよ」のストーリー
昔、映画「男はつらいよ」で寅さんが甥っ子の満男に対して、なんの変哲もない鉛筆をどうやって売るかをレクチャーしていた場面を思い出しました。寅さんは一つのストーリーを語りかけながらいつの間にか相手を引き込み、いつの間にか欲しいと思うような方法で売っていました。
ものを売るためにはストーリーが必要だと思います。
なくても売れるものも当然ありますが、ストーリーを持った商品は永続的に強いです。そして拡がり方も大きいという特徴があります。(伝えやすいから)
まとめ
今回の発表は子どもたちの物怖じしない発表ももちろんのこと、しっかり学んでいるという大前提もありますが、教える先生方も相当に勉強されたことと思います。
とても貴重な機会にお招き頂けたことを心から感謝いたします。ありがとうございました。
追伸(2019.10.9)
丁寧にお礼状もいただきました。
こちらこそ本当にありがとうございます。機会があればいつでもお呼びいただければすぐに駆けつけますので遠慮なくお申し付けください。